保護者とちょっぴり気まずいあなたへ
対策→まずは親の事は棚の上
「おはようございます!」朝の挨拶大切ですよね。
にっこり笑顔で挨拶したのに、反応が今ひとつだったり、
前年度の担任とは、いい感じなのに・・・
ワタシには・・・、なーんて事、あったりして、なんか気まずいって事ありませんか?
保護者との関係が、あまり良好でない時、まだ関係ができていない時に、そのような状態になってしまう事があるように思います、
何かがきっかけで、良好だった関係が悪くなったりとか、
はじめから、なんか自分とは合わない感じがしたり・・・。
保育士だって、人間。
合う合わないって事あるんじゃないかな。だって人間だもの。
ワタシにもありました。沢山の保護者と出会ってきましたから。
そんなワタシがどう乗り越えてきたか、それをお話しますね。
親との関係は二の次、まずは子どもの心をゲット!
苦手な保護者のお子さんと、とにかく仲良しになることをオススメします。
朝、登園時に、親への挨拶より先に、子どもの顔を見て「おはようございます(おはよう、〇〇ちゃん)」とにっこり。
そして、子どもの次に、保護者に「おはようございます」と笑顔で挨拶。
余計な事は言わなくていい。まずは「おはよう」から。
まずは、それを積み重ねる。
積み重ねた後、プラスの言葉をかける。誰に?
保護者ではなく子どもにです。
「〇〇ちゃん、おはよう、先生〇〇ちゃんの事、待ってたよ。今日はブロックで電車作ってみよっか?」など、
子どもが笑顔になるよう、そしてお子さんがスムースに保護者と別れることができるよう声をかけます。
そのためには〇〇ちゃんの好きなことなどをしっかり把握しておくことが必要ですね。
子どもとの関係が良くなってきたら・・・
子どもとの関係が良くなる→子どもに好かれている、慕われている、そんな手ごたえを感じてきたら、いい調子です。
保護者との関係づくりはゆっくりと構築していきましょう。
焦りは禁物。子どもと仲良しになって、自分と子どもとの関係が深まってきていることを喜びましょう。
保護者は、子どもと保育士の関係をよーく見ています。
さあ、保護者へアプローチ
子どもの素敵な部分を保護者に伝えていく
お迎え時など、時間に余裕がある時、今日、どんな事を楽しんでいたか、微笑ましいエピソード、そして成長している部分など伝える機会を持ちましょう。
自分の子どもの成長に気付いてくれる、自分の子どもを、あたたかいまなざしで見守ってくれる人がいるということは、保護者の安心につながります。
沢山話そうとしなくていい。
保護者の反応を見ながら、小出しにちょっとずつ伝えていきます。
そのためには、普段の生活や遊びの中で、子ども姿をしっかり見ていく必要がありますね。
そんなアプローチを積み重ねていきます。
苦手意識という先入観を捨てる
大切なのは、その保護者に苦手意識をもたないこと。
そうは言っても苦手な方は苦手。
でも、変わっていけます。なぜなら、保護者と担任の間には子どもがいるからです。
子どもとの関係を構築するのは、ワタシたちは、得意でしょ?
大人より構築しやすいのではないですか?
苦手な保護者の子どもだから抵抗感がある、そんな風には思わないこと。
子どもと保護者は別物です。
ワタシは、子ども優先の関係づくりで子どもとの関係が良くなり、結果、保護者との関係も良い関係になった経験が沢山あります。
良い関係は信頼関係に繋がると思います。
保護者への対応の形は色々・・・
気さくな関係を築く保育士
友だちのような感じで、保護者の方とお話する方がいます。
保育士さんのキャラクターによっては、その気さくさが、より保護者との関係を深めることになることもあるようです。
保護者と友だちのようなやりとりをする関係を否定するつもりはありません。
けれど、保護者の方も様々な方がいらっしゃるから、そのようなアプローチの仕方を好まない方もいるかもしれません。
相手(保護者)とかかわっていく中で、自分なりのベストなやり方をみつけていってください。(この記事も参考にしてくださったら嬉しいです)
啓蒙したい保育士、教えてあげたい保育士(上から目線??)
「自分たちは、プロである」と、自信のある保育士さんがいらっしゃいます。
色々、保護者に教えたくなっちゃう、指導したくなっちゃう、ひと昔前には、そういう方々が沢山いたように思います。
保育指針が2018年に変わりました。
今の若い保育士さんたちは、新指針のもと学んだのでしょうか、
子どもの気持ちも、保護者の気持ちも受け止めるといった先生たちが多いように感じます。
ワタシもひと昔の保育士だけれど、今は、そんな時代「指導する、啓蒙する」ではないことわかっちょります。
共に子どもの育ちを見守り、成長を喜び合う関係であること。
啓蒙したい保育士さんって、一生懸命で、熱心。そして子どもを思う気持ちも熱い、そんな先生方が多いような感じがします。
それがいけないとは、言い切れないけれど、熱弁した後の保護者の表情を見て、かかわり方を考えていけると良いかと思います。
保護者の方にも様々な方がいらっしゃるから、色々指導してほしい方もいるかもしれませんから。
ケースバイケースということなのでしょうか、結局のところ。相手の反応をよく見てね
あなたの保護者のかかわり方、他の保護者も見ていますよ。
保護者とお話する時、周りの状況をよく見てみてね
1対1で話をしているようでも、お迎えの方が複数いる時があります。
保育士が、Aさんに子どもが楽しそうにしていた姿を話している時、近くにいる他の保護者Bさんだって、自分の子どもの様子を保育士から聞きたくなるかもしれません。
保育士が、Aさんに子どもの様子等を話したのに、Bさんには「おかえりなさい、また明日、さようなら~」だけではどうでしょう。
Bさんのお子さんに「今日は〇〇楽しかったね」などほんの一言でもいいから、さよならの前に付け加えることができたらどうでしょう。
その時、Aさんと同じように話をしなくても、子どもに話しかけるだけでも、良いのではないかと思います。
そして別日にBさんにも、お子さんのお話をする機会があったらいいですね。
周りに他の保護者がいるかどうか
という点に気をつけて行動する必要もあると考えます。プライバシーにかかわる事などを話すことがありますしね。
結局、保護者への対応は、ケースバイケースという事にはなると思いますが、ワタシは、どの保護者に対しても平等なかかわり方ができるよう気をつけていました。
注:自分では対応できないこともある
複数で対応、そして情報共有
難しいケースもあります。何回かその保護者と接して、何か難しさを感じた時は、職員間で情報共有しましょう。
そして皆で対策を考えましょう。
“情報共有”は大切です。
上司、同僚にも相談することが必要です。
私たちの仕事は責任が伴う仕事です。
ひとりで抱え込むと、自分にかかる責任は、とても大きい。抱えきれませんよ。
共有することで、責任を分散するのです。
共有ということは、保護者対応だけではなく、色々な場面で大切なことです。
自分だけの問題にしない。園の問題として捉える。
これは保育士のひとつの処世術であるかとも思います。忘れないで。
